いままで、私たちは植物や庭園を脅かす害虫と戦ってきました。使用されている多くの方法の中で、農薬の散布は特に効果的な手段の一つです。しかし、その効果が意図せず逆効果とならないようにするためには、以下の点に注意しながら使用することが必要です。
薬剤散布
- 法律の遵守：農薬の使用に際しては、関連法規、特に農薬取締法を厳守する必要があります。各農薬製品は、対象となる病虫害、散布植物、希釈倍率、散布頻度などが特定されています。この指定を超えての使用は違法です。使用前には、製品ラベルの内容を必ず確認しましょう。
- 情報共有の徹底：散布の前に、地域の住民や公園の訪問者への周知を実施する。特に学校や通学路が近くにある場合は、健康への影響を防ぐための対策を徹底的に行う。
- 散布の質の確保：指定された濃度で農薬を正確に希釈し、枝葉の表裏を均等に散布します。過度な散布は避けるよう注意しましょう。
- 周囲への配慮：散布の際には、周囲の家屋や公園の利用者、そして水面への飛散を防ぐように注意する。そして、作業者自身が農薬を吸い込むリスクを最小限に抑えるような作業手順を採用します。
- 適切なタイミング：雨の日や乾燥が続く日、強風の日などは、散布を避けるようにしましょう。
- 安全な作業環境の確保：作業エリアは明確にし、他の人々が入れないようにバリケードやロープで囲います。また、作業中であることを示す看板を掲示し、関係者以外の立入りを制限します。
農薬の適切な使用は、樹木や庭園の健康を守るだけでなく、私たちの健康や環境も守るために重要です。安全で効果的な防除活動を心がけましょう。
