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刈込みの適期とその回数:美しい樹形を維持するために

樹木の刈込みは、樹形を美しく整えるだけでなく、樹木の健康維持にも寄与する重要な作業です。しかし、いつ、どのくらいの頻度で刈込みを行うべきかは、樹種やその樹木の樹勢、萌芽力によって大きく異なります。ここでは、刈込みの一般的な時期と推奨される回数について解説します。

刈込みの適期

  • 年1回の刈込み: 一般に、ほとんどの樹種においては、年に1回、6月から7月にかけての刈込みが推奨されます。この時期であれば、再萌芽した新芽が花芽を形成するための時間的余裕が確保されます。特にツツジやサツキ類に関しては、7月下旬が刈込みの限界とされています。
  • 年2回の刈込み: 萌芽力が強く、伸長が旺盛な樹種(例:マサキ、ネズミモチなど)に対しては、年2回の刈込みが適しています。初回は5月から6月に新芽の生長が休止した時期に行い、2回目は10月ごろに土用芽が生長を休止した後に行います。ただし、刈込みによって花芽をつける芽が形成されないため、花芽分化を行う花木には不向きです。
  • 年3回以上の刈込み: 特に萌芽性の強い樹種や、修景上、一年を通して同じ形で美観を保つ必要がある特殊な樹木(仕立ものやトピアリーなど)には、年3回以上の刈込みが必要になることがあります。

刈込みの回数と注意点

刈込みの回数は樹木の特性や目的に応じて調整する必要があります。多くの場合、年1~3回の刈込みで十分ですが、特別な形を維持する必要がある場合は、それ以上の頻度で刈込みを行うこともあります。刈込みを行う際には、樹木の耐寒性や花芽形成のタイミングに注意し、樹木に過度のストレスを与えないように心がけましょう。

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