今回は、芝生の健康を保つための重要な作業「バーチカルカット」についてお話しします。バーチカルカットを正しく行うことで芝生が見違えるほど美しくなりますよ。
バーチカルカットとは?
バーチカルカットは、芝生の地表部に縦に切り込みを入れる作業です。この作業を行うことで、古い根を切断し、新しい根の発根を促進します。結果として、芝生が元気に成長し、密度が均一になります。
バーチカルカットのメリット
1.新芽の発根促進:古い根を切ることで、新しい根が生えやすくなります。これにより、芝生がより健康的に成長します。
2.水はけの改善:サッチ(枯れた芝や有機物の層)を除去することで、水はけが良くなり、芝生が病気にかかりにくくなります。
3.芝の密度調整:適度に芝を間引くことで、密度が適切に保たれ、病害虫の発生を抑えることができます。
バーチカルカットの方法
1.準備:まず、芝生が乾燥していることを確認!それから芝刈機を使って短く刈り込みます。
2.カット:バーチカルカッターを使用して、地表部から1~30㎜の深さで縦に切り込みを入れます。(今回は20㎜でセッティング。)
3.清掃:切り取ったサッチやゴミをスイーパーで吸引。
4.仕上げ:必要に応じて目砂を撒き、芝生を保護します。
注意点
時期:バーチカルカットは、芝生の成長期である春から初夏に行うのがベストです。夏の暑い時期は避けましょう。
頻度:年に1~2回行うのが一般的でしょうか。芝生の状況に応じて調整ですね。
今回は陸上競技場の芝生(ティフトン芝)で、面積も広いのでサイズは大きめのトラクターを使用しました。20㎜の深さでもサッチの量は結構でましたよ。